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2004年はNetskyの年――Sophosがワーストウイルス発表

» 2004年12月09日 08時32分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業のSophosは12月8日、今年のワーストウイルストップ10を発表した。最悪のウイルスとして筆頭に挙がったのは「Netsky-P」で、報告件数の22.6%を占めている。

 次々に亜種がまき散らされて、ウイルス対策ベンダーが亜種表記に使っているアルファベットを総なめにしたNetskyは、1位のNetsky-P以下5種類がワースト10入りした。2位は6月に出現したZafi-Bワームで報告件数に占める割合は18.8%。次いで3位には5月に猛威を振るったSasser(14.2%)が入った。

 「2004年はNetskyの年だった」と、Sophosの上級コンサルタント、グレアム・クルーリー氏は解説する。Netskyの作者とされる少年がドイツで摘発された後も亜種の出現には歯止めがかからず、来年この少年が裁判にかけられても、このワームはコンピュータに感染し続けるだろうと指摘している。

 3位のSasserは電子メール経由ではなく、Windowsの脆弱性を突いてインターネットから感染するワーム。「Sasserの流行で、コンピュータユーザーが電子メールのスキャンだけに頼っていたのではウイルスの脅威から身を守れなくなっていることが示された」とクルーリー氏。

 Sophosが今年検出した新ウイルス/ワーム/トロイの木馬は現在までに1万724種類。前年から51.8%増えているという。「悲しいことに、ウイルスが過去のものになる様子は見られない。マルウェアの作者の活動はかつてなく活発になっている」とクルーリー氏はコメントしている。

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