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エンジニアのボーナス、満足?不満?

» 2005年01月05日 20時53分 公開
[ITmedia]

 リクルートは1月5日、同社のエンジニア向けキャリア情報サイト「リクナビNEXT Tech総研」で実施した2004年冬のボーナスに関する意識調査の結果を発表した。調査対象は、ソフト・ネットワーク分野(ソフト系)エンジニア250人と、電気・電子・機械分野(ハード系)エンジニア250人の計500人。

 これによると、2004年冬のボーナス額平均は66.6万円(税込み)だった。2004年夏のボーナス調査時の平均(66.7万円)とほぼ同額となった。2003年冬のボーナス平均額(63.1万円)に比べると、全体で5.5%の増加となった。冬のボーナス支給額が「昨年よりも増加」と答えた人は全体の49%だが、逆に「減った」人も16%いた。

 ソフト系とハード系に分けて結果を見ると、平均額はソフト系が67.2万円で、ハード系の66.0万円をわずかに上回った。しかし、前年度からの増加率で見ると、ソフト系が2.8万円増(4.3%)であるのに対し、ハード系が4.2万円増(6.7%)と、ハード系の伸び率が高い。これは、製造業の好調ぶりが反映されたものと同社は分析している。

 2004年冬のボーナス金額に対する満足度をたずねたところ、「非常に/まあまあ満足」の人が26%、「普通」が34%、「やや不満/かなり不満」層が39%と、全体としては不満に思っている人が多い結果に。

 「非常に満足」(3%)と答えた人の理由としては、「部内でも比較的高く評価されたから」や「前年度の自分の実績が反映されているから」など、自分への評価が高いことが満足感につながっている例が多いようだ。

 一方、「かなり不満」(17%)と答えた人の理由では、「同業他社と比べて」「業界水準との比較」など、他社と比較して額が少ないためという理由のほか、「成果主義になったが、実際の成果が金額には反映されている気配がない」や「個人の業績がまったく影響されず、なんのために働いているかわからない」「(成果主義では)着手した案件の規模で評価されてしまうため、利益を出す小さな仕事よりも赤字のビッグプロジェクトに入っている方の評価が高いのは理不尽だ」「評価基準があいまいなのに成果主義を採用しているため、携わっている業務内容に評価が左右されることが多い」など、成果主義が上手く機能していないことに起因する不満も目立つ。

 ボーナスの使い道は、「貯蓄・貯金」が38%、「ローン返済」が23%、「ショッピング」が16%、「旅行」が8%だった。

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