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» 2005年01月19日 19時12分 UPDATE

スマトラ沖津波は神がもたらした――米国人の4分の1が信じ、日本人は信じない

インターネット、コンピュータが発達し、津波の早期警報システムが構築されても、自然災害の説明に宗教を求める人は多い。各国別の意識の違いが米GMIの調査で明らかになった。

[ITmedia]

 東南アジアで起きた津波は宗教的な意味を持つ神の行為である――米国南部の福音主義キリスト教徒の半数、カトリック教徒の10分の1は、そう信じている。調査会社のGMIが1月19日、明らかにした。GMIによれば、「津波は神がもたらした」と信じている比率は、キリスト教徒が最も高かったという。

 「津波のような恐ろしい悲劇は理解しがたいもので、科学の力でその威力や原因を説明したとしても、なぜそれが起きたのかという説明については、多くの人がさらなる答えを求めてしまうものだ。宗教はしばしば、わかりやすい答えを示してくれる」とGMIの最高執行責任者であるミッチェル・エッガーズ博士は説明する。

 GMIPollはオーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、インド、イタリア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、オランダ、ポーランド、ロシア、英国、米国の20カ国、各国1000人ずつ、合計2万人を対象に調査を実施した。

 全世界の回答者のうち、津波が神の行為であるとする回答は16%だった。国別に見ると、ロシアが27%、米国が26%、韓国が15%となっている。マレーシアでは半数が神の行為だと信じており、津波のあとで神に対する信仰が深まったと回答している。

 この回答には1国内での地域差も見られた。神の行為とする回答は、米国では南部が最も高比率だった。

 日常生活で宗教が大きな意味を持っていない日本においては、津波が神の行為であるとは考えられていない。細かく見ると、日本の仏教徒のうち、神の行為であるとした回答は約6%、キリスト教徒の場合は約23%だった。

 「日本人は宗教に対して実用主義的なアプローチを行っており、そのために津波や地震といった自然災害によって宗教に向き合うことがない」と、ワシントン大学で国際関係学を専門とするドナルド・ヘルマン教授は説明している。

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