ヤフーは金融事業に本格参入する。あおぞら銀行とインターネットバンキング分野で業務提携すると1月20日に発表した。あおぞら銀行と共同で、あおぞら信託銀行を母体としたネット専業銀行を2006年前半から運営する計画だ。今春からクレジットカードの自社発行にも参入する。
あおぞら信託銀行は現在、あおぞら銀行の100%子会社。ヤフーは約100億円を出資し、銀行法上の認可取得後に議決権の66.6%を取得。ヤフーの強力な集客力とネット事業のノウハウ、あおぞら銀の銀行業務ノウハウを持ち寄り、ネット専業銀行でナンバーワンを目指す。
ヤフーのオークションやショッピングなど既存事業の取扱高は2004年で6400億円。ユーザー向け決済サービスの提供などで利便性を高められる上、既存事業とのシナジーによる金融事業の拡大で新たな収益基盤を確保するねらいだ。
クレジットカードの自社発行は3月末から4月初旬に始める予定。昨年9月スタートの「Yahoo!ポイント」と連携させ、ユーザーの囲い込みを進める。カード業務の運営は日本信販に委託する。
VISAかMasterCardに対応し、加盟店で利用すれば、利用金額の1%分の「Yahoo!ポイント」を付与。Yahoo!ショッピングで利用すれば、通常利用時の1%に加え、さらに1%分のYahoo!ポイントがもらえる特典も付ける。
利用状況はネットから確認できるほか、ネットキャッシングサービスも利用可能。申し込みもネット経由で行う。Yahoo!プレミアム会員や、Yahoo!BB会員向け特典も提供する計画。初年度年会費は無料。
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