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SBCがAT&Tの買収交渉――米紙報道

» 2005年01月28日 06時14分 公開
[IDG Japan]
IDG

 報道によれば、SBC CommunicationsがAT&Tの買収交渉を行っている。買収が成立すれば、米国最大の電話会社が誕生し、Bell直系電話会社の時代が実質的に終焉を迎える。

 Wall Street Journalのオンライン版が状況に詳しい筋の話として1月27日報じたところでは、ここ数週間、両社の幹部が合併について話し合う交渉を持っている。SBCはAT&Tの買収に150億ドル以上を支払う可能性もあるという。AT&Tは1984年に地域電話会社に分割されるまでは、「Ma Bell」として知られていた。両社の交渉については同日のNew York Timesも伝えている。

 SBCはテキサス州サンアントニオに本社を置く地域電話会社。カリフォルニア、テキサス、イリノイなど13州で5400万回線強のサービスを提供している。また、携帯電話キャリアCingular Wireless(加入者4600万)の60%を保有する企業でもある。

 両社は過去にも交渉を持ったことがあるがこれまでは合意が成立せずに終わった。しかしWall Street Journalによれば、今回は金額と条件について本格的な交渉が行われている。もし買収話を進めるとすれば、当局による厳しい審査が行われることになるだろうと同紙は伝えている。

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