ジャスト「一太郎」の販売中止を命じる 松下アイコン訴訟で判決
松下電器産業が、ジャストシステムのワープロソフト「一太郎」とグラフィックスソフト「花子」にアイコン操作についての特許権を侵害されたとして、両ソフトの製造販売の中止と製品の廃棄を求めた訴訟で、東京地裁は2月1日、松下側の主張を認め、両ソフトの製造・販売の中止と製品の廃棄を命じる判決を言い渡した。ジャストは控訴する方針。
最新版「一太郎2005」「花子2005」は予定通り2月10日に発売する予定。同社は「同特許がどの製品で採用されているかは現在確認中」としている。
判決では松下側が求めていた仮執行宣言は「相当でない」として見送られており、ただちに販売停止にはならない。控訴した場合は判決は確定しない。
特許は「情報処理装置及び情報処理方法」(特許番号第2803236号)で、1989年10月に出願され、1998年7月17日に登録された。「アイコンの機能説明をさせる第1のアイコン」をクリックしてから第2のアイコンをクリックすると、第2のアイコンの機能説明をしてくれる処理、について。ワープロ用の技術だったとされる。
問題となったのは、一太郎と花子に搭載された「ヘルプモード」機能。マウスの絵と?マークによるボタンをクリックしてヘルプモードをオンにしておくと、マウスカーソルに合わせて各機能の説明文がバルーン(吹き出し)内に表示される。ジャストによると、一太郎ではバージョン7(1996年2月発売)以降に搭載されている。
判決で、高部眞規子裁判長は、ヘルプモードをオンにするボタンが「アイコン」であり、同特許の技術的範囲に属すると認定。「同特許には進歩性がない」としたジャスト側の主張を退け、一太郎と花子の製造販売と廃棄を命じた。
同特許について、「ジャストホーム2家計簿パック」について松下に差し止め請求権がないことの確認を求めた訴訟の昨年8月の判決では、東京地裁は特許権の侵害は認めなかった。判決では、ジャストホーム2で表示される「?」ボタンなどについて、「同特許を構成する『アイコン』ではなく、特許権は侵害していない」と認めていた。
松下は2001年、ジャストホーム2をPCにプリインストールして販売していたソーテックに対し、松下の特許権を侵害しているとしてPCの販売停止を要求。翌年にはソーテックに対し販売差し止めを求める仮処分命令を申し立て、その後取り下げた。
松下側によると、松下はジャストに対しライセンス契約を申し入れていたが、ジャストはこれを拒否していた。
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