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国内デジカメメーカーの攻勢は海外に

» 2005年02月03日 16時40分 公開
[ITmedia]

 世界デジタルカメラ市場シェアでトップを争うソニーとキヤノンは今後、海外向け出荷を2〜3割伸ばす計画だ。国内市場は飽和に近づき、価格競争の激化で利益率が低下しているが、海外での普及はこれからと見て攻勢をかける。

 カメラ映像機器工業会(CIPA)によると、2004年の世界デジカメ出荷台数は前年比37.7%増の5980万台、出荷金額は同26.2%増の1兆5460億円と大きく伸びた。しかし国内を見ると、出荷台数は同1.3%増の855万台にとどまり、出荷金額は同0.7%減の2432億円と初の前年割れ。国内市場の飽和が鮮明になってきた。

 CIPAは、2005年も国内出荷は同1.8%増の870万台の微増にとどまると見込むが、輸出は同24%伸びて6350万台になると予測。欧州などの旺盛な伸びを期待する。

 デジカメ世界シェアでトップを争うキヤノンやソニーはここに商機を見る。キヤノンの2005年の出荷台数計画は1900万台で、今年の1470万台から29%の伸びを見込む。ソニーは来年度の出荷計画を明らかにしていないが、世界市場は2割伸びると予測し、増産方針は変わらない。ソニーの2004年度(2004年4月〜2005年3月)出荷台数は1400万台となる見込みで、2割増なら1680万台となる。

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