ITmedia NEWS >

「一太郎」のヘルプ機能、修正プログラム配布も検討News Weekly Access Top10(2005年1月30日−2月5日)

» 2005年02月07日 16時38分 公開
[ITmedia]

 ジャストシステムの「一太郎」「花子」に搭載されている「バルーンヘルプ」機能が、松下電器産業の特許を侵害しているとして、両ソフトの製造・販売の中止と製品の廃棄を命じる判決が下された(関連記事参照)問題で、ジャストはバルーンヘルプ機能を修正するプログラムの配布を検討している。

 バルーンヘルプは、ヘルプボタンをクリックした後、別のボタンをクリックすれば、そのボタンの機能説明文が表示される機能。ヘルプボタンのデザインがマウスの絵と「?」マークを組み合わせた「アイコン」と判断されたことが、特許権侵害を認定する決め手となった。ボタンが文字や記号ならアイコンにあたらず、特許を侵害しないと考えられる(関連記事参照)。

 同社は「バルーンヘルプが特許権を侵害しているとは思わない」と主張しているが、ユーザーの不安解消策の1つとして、ヘルプボタンを「?」マークだけにしたり、文字だけのマークに変更する修正プログラム配布を検討中だ。配布時期や方法などは未定。

 ジャストによると、2月1日の判決から3日間で、同社に1500件の電話やメールが殺到。一太郎/花子2005が予定通り発売されるかの問い合わせが約半数で、残り半数が同社への激励だった。わずかながらクレームもあったという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.