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堀江社長「今後もニッポン放送株を買い進める」 仮処分申請を検討

» 2005年02月23日 23時44分 公開
[ITmedia]

 ライブドアの堀江貴文社長は2月23日夜会見し、「ニッポン放送株式の過半数取得を目指し、これからも買い進める」と話した。

 ニッポン放送によるフジテレビジョンに対する新株予約権の発行について、差し止めを求める仮処分申請を検討していることを明らかにした。

 同社は「特設緊急声明」として堀江社長のコメントを動画で配信した。堀江社長は新株予約権発行について「いろいろなシナリオを想定していたが、非常にトリッキー。無茶なことをやっているように思える」とした上で、「われわれのような大株主もそうだが、株式価値の大幅な希釈化で一般株主が犠牲になる」と批判。「友好的に提携を進めていた矢先にこのような決議は非常に問題。われわれの考えがニッポン放送の株主にとっても最善と考え、引き続き過半数取得を進める」とした。

 商法上、会社が「著しく不公正なる方法」で株式を発行し、このために株主が不利益を受けるおそれがある場合、株主は株式の発行をやめるよう請求できる(280条ノ10)。

 「著しく不公正な方法」として、会社の支配をめぐる争いの際、ある側が議決権の過半数を維持あるいは奪う目的で発行する場合もこれに当たるとされる。

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