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音がワンタイムパスワード 沖、新個人認証システムを社内導入

» 2005年02月28日 17時28分 公開
[ITmedia]

 沖電気工業は2月28日、音をワンタイムパスワードに利用した個人認証システムを4月から社内に導入すると発表した。マイクを接続・内蔵できれば端末の種類を問わずに認証できるなど、利便性の向上やTCO削減に効果があるという。

 仏AudioSmartCardが開発した「音響署名カードシステム」を採用した。専用のカードを押すと、カード内でワンタイムパスワードを生成・音響信号に変調し、音を出す。この音を、PCやPDAなどの端末にマイクで取り込んだ上で、カード暗証番号を入力すると認証が完了する仕組み。

 カードリーダーやワンタイムパスワード表示器などが不要な上、ワンタイムパスワードを入力する際の間違いも起きない。電話経由でも認証が可能で、従来は難しかった電話でのなりすまし防止にも活用できるという。

 欧州を中心に約50万枚のカードが導入されているといい、国内向けには代理店「音響署名」(京都市)が輸入販売。国内導入は今回のシステムが初としている。

 沖が導入するのは、社内ネットワークへのリモートアクセス用ログイン認証ツールの一つ。グループ内の5000人規模で運用開始する予定だ。

 導入は沖電気カスタマアドテックと沖コンサルティングソリューションズが担当。、導入ノウハウをもとに両社共同で、同システムを活用したソリューション展開を始める。リモートアクセスのほか、Webサイト認証やCTI(Computer Telephony Integration)との連動といった用途を想定し、価格は1000ユーザーモデルで1200万円からなど。2年間で15万ライセンスの販売を目指す。

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