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ソニー、出井会長・安藤社長退任を正式発表

» 2005年03月07日 13時41分 公開
[ITmedia]

 ソニーは3月7日、出井伸之会長兼グループCEOと、安藤国威社長の退任を正式発表した。出井氏の後任には、ハワード・ストリンガー副会長が就任。社長には中鉢良治副社長が就任し、出井氏は最高顧問に、安藤氏は顧問に退く。6月22日の株主総会での承認を経て正式決定する。

 久夛良木健副社長兼COOは、4月1日付けで取締役を退任し、グループ役員に就任する。経営陣を一新し、低迷が続くエレクトロニクス事業の立て直しをはかる。

 ストリンガー氏は現在、エンタテインメントビジネスグループ担当COOとソニー米国法人会長も兼任しているが、両職はグループCEO就任後も継続する。中鉢氏は、社長職とエレクトロニクスCEOを兼任。「最重要課題であるエレクトロニクス事業の強化に注力する」とコメントしている。グループCFOには井原勝美副社長兼グループCSO&CFOが就任する。

 同社は「現体制の元で、グループの経営資源の有効配分、グループ内連携が促進され、一定の成果が出た」とし、新体制下でグループ結束力を高めるとしている。

 出井会長は「ソニーを10年にわたって率いたことを誇りに思う。ストリンガーさんはエレクトロニクスとエンターテインメントの垣根を取り払えるグローバルな経営者。中鉢さんはテクノロジー全般に高い見識を持っている」とコメント。安藤社長は「就任以来5年で将来に向けた布石はでき、新しい経営チームにバトンを渡すタイミングが来たと判断した」とコメントしている。

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