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米Logitech、CeBITでiPod、PSP用スピーカーなど、ポータブル製品を発表CeBIT 2005

» 2005年03月10日 13時14分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Logitech(日本法人はロジクール)は3月9日、“モバイルエンターテインメント”機器用の新製品を発表した。同社はマウスとキーボードから、より魅力的でスタイリッシュな製品へと製品領域を広げている。

 「mm22」はAppleのiPod用スピーカー。LogitechはiPodの滑らかなデザインをこの製品に取り入れようとしている。色は白で、左右のスピーカーの中央にiPodを設置するクレードルがある。iPodの種類に合わせ、3種類のサイズのクレードルが用意されている。

mm22 iPod用スピーカー「mm22」

 スピーカーの重量はバッテリー込みで340gで、25×15×5センチ(厚めのペーパーバック本くらいのサイズ)のトラベルケースに折り畳んで収納できる。標準の3.5mm端子が付いており、ほとんどの機種のノートPCやMP3プレーヤーに接続することも可能だ。Logitechによれば、m22は3月中に欧州と米国で80ユーロ(107米ドル)前後で販売される予定。

 同社はSony Computer Entertainment(SCE)のPSP用にも同じスピーカーを発表した。色は黒。この「PlayGear Amp」スピーカーは欧州で6月に、米国では7月に約80ユーロで発売される予定だという。

 PSP用としては、コンパクトなサイズの「PlayGear Stealth」イヤホンも発表された。こちらは欧州で6月に、米国では4月に発売される予定。また、PSPで映画を観るためのスタンドを兼ねたキャリングケース「PlayGear Pocket」は5月発売予定。

stealth PSP用イヤホン「PlayGear Stealth」

 Logitechはマウス、キーボード、Webカメラでその名を知られており、それらの新製品もCeBITで発表された。PC市場は飽和しているものの、こうした周辺機器が伸びる余地はまだあり、特にコードレス製品は有望だとLogitechのゲリーノ・デルーカ社長兼CEOは話している。

 しかし、Logitechは家庭用ユニバーサルリモコン、VoIPヘッドセット、そして今度はiPodとPSPの周辺機器へと手を広げてきた。今後さらにモバイルエンターテインメント用周辺機器を提供していくと同氏は言う。

 デルーカ氏は、LogitechがMicrosoftとSonyという、好戦的なことで知られる取引相手にあまりにも近い製品を売っているのではないかという指摘を否定した。Sonyのゲームへの関心の中心はもうかるソフトにあるのであって、ハードではないと同氏は主張する。また、Microsoftはソフトで世界を征服したいのであり、マウスでではない、と同氏。

 だが、キーボードとマウス市場でのLogitechの最も近いライバルはMicrosoftだということをデルーカ氏は認識している。

 今後の周辺機器の発展は、VoIPヘッドセットのようなインターネットコミュニケーション用コードレス機器やデジタルホーム製品にかかっていると同氏は指摘する。ユニバーサルリモコンは“リビングルームのマウス”になりつつあるとデルーカ氏。

 Logitechはこれらの製品のほか、ゲーマー向けの特別なマウスやコードレスヘッドセット、ノートPC用Webカメラなども発表した。

 CeBITは3月10日から16日まで開催される。

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