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「なんちゃってiPod shuffle」法的に問題ナシと台湾企業CeBIT 2005

» 2005年03月13日 01時36分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 既報のとおり、台湾LUXPROがiPod shuffleによく似た音楽プレイヤー「Super shuffle」を発表した。Macユーザーを初め、ITmedia読者の反響も大きいものがある。「CeBIT 2005」会場で、同社ブースを訪れてみた。

Photo LUXPROのブースは24ホールにある。ブースの面積はけっこう小さい
Photo ブース内のポスター。なんというか、「徹底しているなぁ」という印象を受ける
PHoto 同社のMP3プレイヤーに混じって、Super shuffleを発見!

 簡単に復習しておくと、Super shuffleは外見が米Appleの「iPod shuffle」によく似た製品。MP3やWMA、WAVファイルに対応しており、さらにFMラジオチューナーやボイスレコーダー機能まで備えるというシロモノだ。

 サイズは25×85×9.7ミリ、重さ22グラム。メモリは、512Mバイトのモデルと1Gバイトのモデルがある。連続再生時間は、MP3で128Kbpsのファイルを再生した場合で12時間。

Photo このとおり、USBコネクタを備える。ブースには残念ながらモックしかなかった
PHoto 裏面は、iPod shuffleとはちょっと異なるようす
photo 参考:本家「iPod shuffle」の裏面(1月12日の記事より)。Super shuffleはFMラジオ機能やボイスレコーダー機能を備える分、切り替えスイッチが多い

 ブースの説明員に、「これはiPod shuffleに似ていますよね?」と聞いてみた。「確かに。だが、向こうは音楽再生するだけ。こちらのほうが多機能だ」

 発売時期は4月とのこと。価格は、いま最終的な詰めを行っている最中であり答えられないという。「ただ、iPod shuffleと同じぐらいか、安くなるかも」

 説明員によれば、同製品の反響に驚いているところだという。「世界中から問い合わせが殺到している。昨日は、Yahoo!JAPANのトップニュースで扱われた」(それはひょっとして、ITmediaの配信記事では……)

 あまりのアクセスの多さに、同社サーバがダウンしたという。メールの数は1日で1000件に上り、そのうち3分の1が商社などからの「うちで扱わせてほしい」というメールだった。

 「ディストリビューターが興味を示している。ニューヨークの5番街で売りたいという話もあった。日本からも大手ディストリビューターから問い合わせがあり、今度会う約束をしている」

 米国で売るとなると、Appleからクレームがきそうな気もするが、その点は大丈夫なのだろうか。

 「実をいうと、既に法律の専門家とも相談している。iPod shuffleとはサイズも違うし、重さも違う。中に入っているソフトウェアも違う。問題ない」

 ――でも、デザインは同じですよね?

 「そう? 違いますよ。よく見てください」(笑)

かつて台湾企業が発表した「KOMODO Server」(COMDEX 2000会場で)

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