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音楽交換はiPodやIMも積極利用――米調査

» 2005年03月24日 08時57分 公開
[ITmedia]

 米国のネットユーザーのうち27%が音楽やビデオのダウンロードを利用しているが、有料サービスやP2Pではなく他人のMP3プレーヤーなどからファイルを入手しているユーザーも多いことが、非営利組織Pew Internet & American Life Projectが3月23日発表した調査で分かった。

 この調査は米国のネットユーザー1421人を対象に実施した。音楽とビデオのダウンロードを利用しているユーザーのうち19%は、他人のiPodやMP3プレーヤーからファイルをダウンロードしたことがあると回答。電子メールやインスタントメッセージ(IM)で音楽/ビデオファイルを入手しているユーザーも28%に上った。

 合計するとダウンロードユーザーのうち48%が、P2Pネットワークおよび有料サービス以外の手段を使って音楽やビデオを入手していることが判明。入手先としてMP3プレーヤーやIMのほか、音楽/映画サイト、ブログ、オンラインレビューサイトなどが利用されていた。

 ダウンロードユーザーのうち、iTunesなどの有料サービスを使ったことがあるとの回答は昨年の24%から、今回調査では43%に上昇した。ただ、P2Pを利用していても報告したがらない傾向があると報告書は指摘している。

 音楽・映画のファイル交換をめぐってはP2Pネットワークの責任を問う裁判も進行中だが、今回の調査ではネットユーザーの53%、米国人の49%が、ファイル交換ネットワークを所有・運営する企業に海賊版の責任を負わせるべきだと回答。ファイル交換を利用している個人が責任を負うべきだとの回答は18%、企業と個人の両方の責任を問うべきだとの回答は12%だった。

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