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南北朝鮮を直接結ぶ初の電話サービス開始へ

» 2005年03月26日 08時23分 公開
[IDG Japan]
IDG

 北朝鮮と韓国を直接結ぶ初の電話サービスが5月下旬から両国で提供開始される。韓国の電気通信会社KT Corp.が3月25日明らかにした。

 このサービスを提供するのはKTと、北朝鮮国営のKorea Post and Telecommunications(KPTC)。KTの加入者線と、南北朝鮮が合同で開発した国境北部の開城工業地区内の回線との間で利用できる。

 KT広報のスージー・ナム氏によれば、この電話サービスは5月31日にスタートし、通話料金は1分当たり40セント。加入者が同サービスを利用するには100ドルの登録料と、月額10ドルの利用料を支払う必要がある。韓国では誰でもこのサービスに申し込めると同氏。

 朝鮮半島では第二次世界大戦の日本の敗戦を受けて38度線で分断された1940年代以来、南北を直接結ぶ電話サービスが提供されていなかった。

 新サービスは、国境近くにあるKTの交換機と、開城にあるKPTC施設を結ぶ回線によって実現する。接続できるのは工業地区内の回線のみ。開城市のそれ以外の回線や、北朝鮮国内のほかの地域にはこのサービスでは接続できない。

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