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Media Player非搭載Windowsの名称決定

» 2005年03月29日 07時41分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Microsoftが欧州連合(EU)から命じられたWindows Media PlayerをバンドルしないバージョンのWindows XPの名称に「N」を付けることに同意した。

 欧州委員会はMicrosoftが最初に選んだ「Windows XP Reduced Media Edition」の名称について、魅力を損なうものだとして却下。今回「Windows XP Home Edition N」と「Windows XP Professional Edition N」の名称を選んだ。

 同委員会が選んだ名称にMicrosoftは完全に満足というわけではないが、この件を先に進めるためにこれを採用すると、同社広報のステイシー・ドレイク氏は3月28日語った。

 「選ばれた名称について当社は消費者の混乱を引き起こす可能性があると考え、若干不安を持っている。しかし先へ進むためにこの名称を採用する」と同氏。

 Microsoftは最初の提案が却下された後、2カ月ほど前にMedia PlayerをバンドルしないバージョンのWindows XPの名称としてさらに9種類を提案した。しかし欧州委員会はそれをすべて却下、3月24日にMicrosoftに対し、製品名に「N」を付けることを求めてきたという。

 Microsoftは製品にこの新名称を付ける作業に当たっている。この製品は数カ月前、「Windows XP Reduced Media Edition」としてPCメーカー向けに提供開始された。小売店でも販売される予定。

 しかしWindows特別バージョンに関する論議は終わったわけではない。競合各社からは、MicrosoftがWindows特別バージョンに手を加えて自社のアプリケーションとうまく連携できないようにしたとの苦情が寄せられている。ドレイク氏によれば、Microsoftはこの問題についても欧州委員会とともに対応に当たっている。

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