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Yahoo!JAPANにJWordの検索広告を表示

» 2005年03月29日 22時08分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 GMOグループのアクセスポート(4月1日付けで「JWord」に社名変更)はヤフーと提携し、Yahoo!JAPANの検索結果画面にJWordの登録キーワードを3月30日から掲載する。JWordのブランド力と、登録キーワードの商品力を高めるのが狙い。ヤフーは検索結果を多様化し、ユーザーの利便性を高める。

 JWordは、ブラウザのアドレスバーからキーワード検索できる中国生まれのサービス。専用プラグインをインストールしたブラウザで利用可能だ。プラグインは提携サイトからActiveXで配布しており、3月27日現在の総配布数は2217万。

 Webサイトを持つ企業は、自社名などをキーワード登録すれば、ブラウザ検索から自社サイトにユーザーを誘導したり、検索結果画面に自社へのリンクを掲載できる。

 3月30日から、Yahoo!JAPANの検索結果画面に、JWordのロゴと登録キーワード、リンクを掲載する。掲載位置は、オーバーチュアが提供するキーワード広告と、Yahoo!登録サイト(登録サイトがない場合はロボット検索結果)の間。

 企業名など固有名詞を登録する「レギュラーキーワード」のみを表示。一般名詞を登録できる「プレミアキーワード」は表示せず、オーバーチュア広告との競合を低減する。

 アクセスポートの翁永飆代表取締役は「Yahoo!JAPANとの提携でJWordの認知度がアップし、登録ワードの商品力が高まる」と期待する。さらに「JWordの登録URLは企業の公式サイトが多い」とし、ユーザーが多数の検索結果から公式サイトを探し回らずにすむメリットを強調した。

 ヤフーは昨年12月にアクセスポート株式の33.4%を取得して資本提携した。同社の志立正嗣リスティング事業部長は「検索のやり方は今後変化するかもしれない」と話し、アドレスバーからの検索が一般化する可能性があると期待する。「オーバーチュアの検索広告や、ビジネスエキスプレス(Yahoo!登録サイトの審査をスピードアップする企業向けービス)とは一部競合するだろう」と認めながらも、「ネット広告市場は拡大しており、未開拓の市場は大きい」とし、多様な検索広告を組み合わせて提供していきたい考えを示した。

 また「アドレスバーからの検索トラフィックをYahoo!JAPANに送ったり、JWordのプラグインにYahoo!ツールバーやYahoo!メッセンジャーなどを組み入れていきたい」(志立事業部長)とし、今後、JWordのプラグインと同社サービスを融合する意向を示した。

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