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» 2005年04月20日 21時57分 UPDATE

ヤフー、売上高1000億円突破 今期は「アフィリエイトナンバーワン」に

ヤフーの前期決算で、売上高がネット企業としては初めて1000億円を突破した。ネット広告が特に好調だった上、ECや個人向けサービスも伸びた。今期はアフィリエイト広告市場でナンバーワンを目指す。

[岡田有花,ITmedia]

 ヤフーは4月20日、2004年3月期の連結決算を発表した。売上高は前期比55%増の1177億7900万円で、国内ネット企業としては初めて1000億円を突破した。広告が特に好調だったほか、ECや個人向け有料サービスなど、ほぼ全分野で業績がアップした。今期は、資本参加したバリューコマースとの二人三脚でアフィリエイト広告に進出し、アフィリエイト市場ナンバーワンを狙う(関連記事参照)

 営業利益は同46%増の601億8700万円、経常利益は同46%増の602億9500万円、純利益は前期比47%増の365億2100万円。

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 ネット広告市場の伸びに連動し、広告売上高は同74.8%増の389億円と過去最高。ヤフーの井上雅博社長は「ネット広告が広告主に広く認められつつある。トップページの企業ブランディング向け広告を中心に、スポンサーサイトも高い伸びを示した」と満足顔だ。

 井上社長は「今後はブランディング広告が伸びる」と話す。「4大マスメディアが支えてきたブランディング広告だが、5番目のマスメディアとしてネットが浮上しつつある」(井上社長)。広告商品のラインアップを拡充し、多様な需要に応えていく。

 ECも好調だ。オークション、ショッピング、チケット、トラベル、セブンアンドワイ(ネット書店)の合計取扱高は同25.6%増の6818億円。オークションの店舗数はここ1年で約1.5倍に、ショッピングは約2倍に増え、出店料収入も伸びた。オークションは、安全対策を強化して出品・落札のハードルを上げたため取扱高が一時横ばいとなったものの、下期には盛り返した。

 個人向けサービスの売上高は同35.8%増の481億円。月額制有料サービス「Yahoo!プレミアム」のユーザー数は2月末までに500万を突破。決済サービス「Yahoo!ウォレット」も1000万ユーザーを超えた。Yahoo!BBのISP料金収入も堅調だった。

 同日発表した前期第4四半期の業績は、「売上高、利益とも予想を上回った」(井上社長)。売上高は358億4100万円(前年同期比59%増)、経常利益は174億8500万円(同39%増)、純利益は103億1600万円(同34%増)。

 今期第1四半期(4〜7月)の業績予想は、売上高以外は前期を下回る見込み。「ネットはさらに成長するという確信が強くなっているので、積極的に投資していく」(井上社長)として、積極的に設備や人員を拡充することで販管費などが増えるため。売上高は366億〜392億円、経常利益は156億5000万円〜172億5000万円、純利益は89億〜100億円となる見込みだ。

「アフィリエイトナンバーワンへ」

 「バリューコマースと共同で、ナンバーワンポジションをとりたい」(井上社長)――同社はアフィリエイト大手のバリューコマース株の49.71%を公開買い付け(TOB)で取得。今期、アフィリエイト事業に参入する。

 バリューコマースのパートナーサイトにショッピングやオークション商品リンクを張って取扱高の増大につなげるほか、Webサイトホスティングサービス「ジオシティーズ」や、Blogサービス「Yahoo!ブログ」にもアフィリエイト広告を掲示する予定。「ヤフー外のページからもヤフーのECサイトに誘導していきたい」(井上社長)。

 音楽や動画など有料コンテンツのラインアップも拡充する計画だが、コンテンツ企業買収の意志はないとした。「なるべく幅広いコンテンツが見られる環境を作ることが優先。他のコンテンツホルダーと競争関係になるのは避けた方がいい」(井上社長)。

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