ニュース
» 2005年04月21日 19時40分 UPDATE

思い出なぞれば写真が語り出す

子ども向け写真館に“しゃべる写真”が登場。写真と一緒に声を保存できる。カギとなるのは、透明な2次元バーコードだ。

[岡田有花,ITmedia]

 “しゃべる写真”を撮影できる写真館が登場する。写真に2次元バーコードを埋め込んでおき、専用スキャナでなぞってやれば、録音しておいた音声が聞ける仕組みだ。

 コンビの100%子会社・コンビウィズとフジタカが4月27日から順次オープンする子ども向け写真館チェーン「コンビプラザ こども写真ファンタジア」で撮影できる。両社は新技術を武器に、急伸する子ども写真館市場に切り込む。

yu_pic_01.jpg ペン型専用スキャナーを写真にあてると、接続した機器のスピーカー部から音声が聞こえる

 写真は、スタジオに設置したデジタルカメラで通常通りに撮影。プリント時に、透明な特殊インクを使った2次元バーコードを刷り込む。音声データはスキャナー付き専用ボイスレコーダに録音し、刷り込んだ2次元バーコードと関連付けしておく。スキャナーで写真をなぞってバーコードを読み取れば、対応した音声がレコーダーのスピーカーから再生される仕組みだ。

 バーコードのサイズは2×2ミリ。好きな場所にいくつでも埋め込めるため、集合写真で1人1人のコメントを入れるといったことも可能。音声はボイスレコーダーに搭載した2Mバイトの着脱式メモリ(独自規格)に保存する。最大録音時間は12分。

 スキャナーはUSB端子を備え、ボイスレコーダーの代わりにPCを使って録音・再生もできる。透明シール型のバーコードも販売する予定で、手持ちのアルバムに貼り付ければ、“しゃべるアルバム”を作れる。

yu_pic_03.jpg PCでも録音・再生が可能
yu_pic_04.jpg 左下にある丸いものが2次元バーコードシール

 透明バーコードを開発したのは、法政大学の吉田健治教授。バーチャルアイドル「伊達杏子」のプロデューサーとしても有名だ。吉田教授が取締役を務めるグリッドマークが印刷技術を提供した。

 価格は、写真撮影料金が3150円(税込み、以下同)、六つ切り写真と台紙1枚のセットが5040円、四つ切り写真と台紙のセットが6090円と「ライバルと同等かそれ以下に抑えた」(コンビウィズの角田賢昭取締役)。ボイスレコーダーとスキャナーのセットは9800円、スキャナー単体は7800円。

yu_pic_05.jpg

 スタジオは、壁面などに天野喜孝氏の絵本キャラクター「ニューヨーク・サラダ」を描いた。「天野さんとは2003年からの付き合い。コンビウィズの“食育”に賛同してくださり、野菜を使ったキャラクター『ニューヨーク・サラダ』採用につながった」(角田取締役)

 内装はコードを極力廃した設計にして、子どもがつまずかないよう配慮している。ショッピングセンター内のスタジオには託児所も併設し、集客力を高める。

「写真スタジオは減少中だが子ども向けは増えている」

 「写真スタジオの総数は減り続けているが、子ども用スタジオだけは急激に伸びている」――コンビウィズエンターティメント事業部の今井洋樹マネージャーは指摘する。「少子化の進展で、子ども1人当たりにかけるお金が増えた」(今井マネージャー)のが一因。同社の金子亮一社長は「全国の子ども写真館数は現在約500だが、1500程度に伸びる余地がある」と、市場拡大に期待をかける。

yu_pic_02.jpg

 4月27日にショッピングセンター「アリオ蘇我」(千葉市)に1号店が開店。2号店は5月1日に「LaLaテラス南千住」(東京都荒川区)にオープンする。今後3年間で40店舗の開店し、年間15億円の売り上げを目指す。

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Loading

ピックアップコンテンツ

- PR -