欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は4月21日、「.eu」のトップレベルドメイン(TLD)が来年初頭から利用できるようになると発表した。
欧州委員会では.euのドメイン運営に当たるレジストリとして昨年EURidを選定、ICANNとの交渉に当たらせてきた。3月にICANNが.euを正式承認したことを受け、EURidではエンドユーザーからの.euドメイン登録申請を受け付けるレジストラの認定作業を経て、年内に登録受け付けを開始する。
EURidの準備が整い次第、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)で.euのドメインをインターネットルートファイルアドレスに追加。EURidはEU公認のレジストリとして、向こう5年間.euドメインの運営に当たる。
.euのドメインは、EU加盟各国が使っている「.fr」(フランス)「.be」(ベルギー)といった既存のドメインに置き換わるものではないが、その補完的存在として、欧州横断的なインターネットアイデンティティを確立できる選択肢をユーザーに与えるものだと欧州委員会は解説している。
同委員会では、一部業者が既に.euを使ったドメイン名の「事前登録」や「予約」を受け付けていることは認識しているとしながらも、混乱や詐欺のリスクを考えると、こうした“事前登録”サービスの利用は勧められないと釘を刺している。
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