IDC Japanは4月26日、2005年第1四半期の国内PC市場出荷速報を発表した。出荷台数は前年同期比7.1%増の409万台となった。
同社の新行内久美マーケットアナリストは「セキュリティ対策を急ぐ企業・公共機関のリプレース需要がビジネス市場の好調維持に貢献している。また、アップルが1月に発売したMac miniなどの低価格製品が、家庭市場で滞っていた買い替え・買い増しを促進し、市場を底上げした」と分析している。
メーカー別シェアはNECが21.0%で1位を獲得。前年同期比で8.3%増となり、家庭向け、ビジネス向けともに堅調だ。
2位は富士通で19.4%。ノートが伸びた一方、デスクトップで若干のマイナスとなり、全体ではほぼ前年並みとなった。
3位のデルは11.7%。家庭向け、ビジネス向け共に2けた成長となった。東芝は、前年同期比19.2%増の高成長で4位(9.4%)に上昇した。家庭向け、ビジネス向け共に2けた成長を達成している。
日本HPは6.6%となり、国内PC市場で初のトップ5入り。前年同期比は21.4%増と、トップ5中で最も伸びた。
このほか、Mac miniが好調だったアップルコンピュータが前年同期比40.4%増となり、シェア順位を前四半期の11位から9位に上げた。
第2四半期は、企業向け、個人向けいずれも好調を維持すると予測している。特に、個人情報保護法への対策として、引き続きセキュリティ機能を強化したPCへの需要を見込む。
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