富士通が4月27日発表した2005年3月期連結決算は、営業利益が前期比6.6%増の1601億9100万円になったが、期初目標の2000億円に届かなかった。ソフトウェアサービス部門で不採算プロジェクトを前期から引きずったことなどが影響し、同約100億円の増加にとどまった。
売上高は前期比0.1%減の4兆7627億円だったが、事業再編の影響を除くと同2.8%の増収としている。経常利益は金融収支の改善や持分法適用会社の投資利益などが押し上げ、同78.9%増の890億円となった。リストラ費用などを特別損失を1344億円計上し、純利益は同35.8%減の319億円となった。
事業別売り上げでは、市況悪化でPDPや液晶が減少し、IT投資回復の遅れでサーバやSIが伸び悩んだ。一方、海外でアウトソーシングやUNIXサーバ、光伝送システム、PC、HDDなどが好調だった。
今期の連結業績予想は、売上高は4兆8500億円(前期比1.8%増)、営業利益は1750億円(同9.2%増)、経常利益は1000億円(同12.3%増)、純利益は500億円(同56.7%増)。
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