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Intelのハイパースレッディングに深刻な脆弱性

» 2005年05月14日 07時44分 公開
[ITmedia]

 Intelのプロセッサに実装されているハイパースレッディング技術に深刻な脆弱性が存在すると、セキュリティ研究者が報告した。

 この問題を発見したのは、FreeBSDプロジェクトでセキュリティを担当するコリン・パーシバル氏。オタワで開催のBSDCan 2005で5月13日、詳しい論文を提出したという。

 ハイパースレッディングはIntelのPentium Extreme Edition、Pentium 4、モバイルPentium 4、Xeonに実装されている技術。同氏がサイトに掲載している情報によれば、この脆弱性が原因でローカル情報が流出する恐れがあり、権限を持たないユーザーがRSA非公開鍵を盗み出すことができてしまうという。

 マルチユーザーシステムの管理者は直ちにハイパースレッディングを停止した方がいいと同氏は強く勧告。デスクトップPCなどのシングルユーザーシステムは影響を受けないとしている。

 パーシバル氏は昨年10月にこの問題を発見。その後コンセプト実証プログラムを作成し、影響を受ける全ベンダーにこの問題を通報したという。サイトには、FreeBSDやSCOなどから寄せられたアドバイザリー情報が掲載されているが、今のところIntelからの情報は寄せられていない。

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