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2010年にはギガビットFTTHが一般化、100Mbps携帯も

» 2005年05月19日 16時33分 公開
[ITmedia]

 野村総合研究所(NRI)は、今後5年の情報通信技術の進展を予測した「ITロードマップ」を発表した。2009年度には光ファイバーを使ったギガビットネットワークが一般化。2010年度には100Mbpsで通信可能な4G携帯電話が投入されると予測している。IPv6の利用も進み、2007年度には自動車の車内でIPv6を活用したLANが構築されるという。

 有線通信は、今年度中に光ファイバーを使った100Mbpsの高速ネットワーク期に移行。IP電話や映像配信などのアプリケーションサービスが拡大するという。今年度後半には1Gbpsの光サービスが始まり、高精細な画像配信などが可能になるとしている。

 ギガビット回線へ移行は2007年度から。2008年度末には1Gbpsの光サービスが普及期を迎えるという。2009年度にはさらに高速な回線が提供され始めるとしている。

 無線通信では、今年度後半から3.5G携帯電話の実用化がスタート。携帯の通信速度は、2006年度にかけて数Mbpsのブロードバンドに移行する見通しだ。2010年度には100Mbpsの4G携帯が投入されると予測している。

 非接触ICカードやBluetooth、無線LANなど無線インタフェースを複数搭載した携帯電話も今年度から登場。2007年度移行はWiMAXの利用も伸びるという。

 IPv6の利用は今年度から本格化しそう。テレビ電話やIPカメラ、デジタル家電など、PC以外の端末へIPv6の利用が拡大するとしている。2006年度ごろには携帯電話もIP化し、2007年度終わりには自動車内でIPv6を利用したLANが構築されるという。

 同社は、5年先までの情報技術を予測するITロードマップを、半期ごとに公表している。

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