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国内ファイル交換ソフト、現ユーザーは127万人 ACCS・RIAJ調査

» 2005年05月31日 14時54分 公開
[ITmedia]

 国内のファイル交換ソフトユーザーは推定約130万人で、交換されている音楽・映像ファイルの約9割が無許諾──コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)と日本レコード協会(RIAJ)は5月31日、ファイル交換ソフト利用実態について調べた結果をまとめた。

 調査は1月14〜18日にかけ、Webアンケートで実施した。有効回収数は2万6133。

 調査時点でファイル交換ソフトを「現在利用」しているのは2.7%、「過去に利用」したことがあるのは6.3%。総務省が公表している2004年9月末時点のインターネット契約数4718万9000を「インターネットの総利用者数」と想定し、数値を当てはめたところ、ファイル交換ソフトの現在利用ユーザーは約127万4000人、経験者と合算すると400万人を超えると推定した。

 2004年4月に実施した前回調査(関連記事参照)では、現在利用は2.8%とほぼ同水準だったが、当時の推定ユーザー数は約94万9000人。当時は同年3月末時点の総務省統計・約3389万人を当てはめて推定していた。今回使用した半年後の総務省統計が約1330万人増えているため、ACCSとRIAJが推定した現在利用ユーザーも増えた形だ。前回調査では過去利用ユーザーは4.3%、約240万6000人と推定していた。

 現在利用ユーザーが利用経験のあるソフトは「WinMX」が69.8%、「Winny」が26.0%。ファイル別では音楽ファイルの交換はWinMXが58.7%、Winny26.0%となったのに対し、映像はWinMXが44.4%、Winnyが35.9%、ソフトはWinMXが36.5%、Winnyが35.9%と、映像とソフトについてはWinnyが利用される割合が高かった。

 ファイルを他人に送信できる状態にする「共有」の経験者は現在利用ユーザーの35.5%。共有ファイル数は平均166ファイルで、音楽が69.3%、映像が52.9%、ソフトが10.6%、写真が9.4%、文書が3.9%だった。

 交換対象のファイルについて、ACCSとRIAJは「ダウンロードされたファイル名から判断する限り、音楽ファイルの90%、映像ファイルの86%が、権利者に無許諾で交換されていると推定される」とした。

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