速報
» 2005年06月02日 19時34分 UPDATE

DVDレコーダー出荷倍増、競争はPC並みに

2004年度は、DVDレコーダー市場に2社が本格参入。アテネ特需もあいまって市場規模は広がったが価格競争が本格化した。2005年度はPC並みの出荷台数となる見込みだ。

[ITmedia]

 MM総研がこのほど発表した2004年度(2004年4月〜2005年3月)の国内DVDレコーダー市場調査によると、総出荷台数は前年度比104.1%増の443万台に倍増。総出荷金額は同43.8%増の2300億円だった。シェアトップは3年連続で松下電器産業。世帯普及率は15%を超え、今年度は本格普及期に入る見通しだ。

 2004年度は日本ビクターや三菱電機など大手が本格参入。アテネ特需とあいまって競争が激化し、価格下落で買いやすくなったことが出荷台数拡大につながった。

 メーカー別出荷台数シェアは以下の通り。

順位 メーカー シェア 前年度比増減ポイント
1位 松下電器産業 27.1% −8.6
2位 ソニー 20.5% −1.6
3位 東芝 15.6% −1.0
4位 シャープ 10.2% +1.9
5位 パイオニア 9.6% −5.1
6位 三菱電機 7.0% 新規
7位 日本ビクター 5.0% 新規

 トップの松下は、アテネ商戦に向けた広告戦略が奏功。DVD、HDD、VHS一体型の3in1モデルで消費者の心をつかんだ。2位のソニーは、アテネ商戦で既存モデルの低価格戦略をとり、年末商戦で新モデルを投入して成功。3位には、Wチューナーモデルの「W録」や、600GバイトHDDモデルを投入した東芝がランクインした。

 昨年4位だったパイオニアは5位に転落。Wチューナーや3in1型など特徴のある製品を投入できず、価格下落スピードにも追いつけなかったことが敗因という。代わって4位に上がったのは、ハイビジョン対応ハイエンド機を投入したシャープだ。

 上半期に本格参入した三菱電機が6位にランクイン。ソニーと同様の低価格戦略を展開して出荷台数を伸ばした。日本ビクターは7位だった。

 2003年度は、トップ4社の占有率は89.1%だったが、2004年度には73.4%に低下。「PCさながらのメーカー競争が始まった」(同社)。

 2005年度の出荷台数は前年度比26.4%増の560万台と、個人向けPCの出荷台数と同程度になる見込みだ。世帯普及率は27%まで伸びる見込み。

 価格低下による利益率の低下に対抗するために、同社は(1)第2の米Apple Computer、(2)Web直販の活用――という2つの戦略を提案している。

 AppleはiPodとiTunes、iTunes Music Storeと、ハードとソフト、コンテンツを組み合わせたビジネスモデルを構築して成功した。これにならい、DVDレコーダーをゲートウェイとしたコンテンツ配信を展開し、ハード単体では利益を得にくいレコーダーの収益をコンテンツで補う作戦を提案している。

 また、Web直販を活用することで流通経費を圧縮し、単価の下落を抑えながらロイヤリティ(忠誠心)の高いユーザーを囲い込めると指摘している。

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