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宿泊予約サイトの競争激化へ ライブドア系が楽天に“無料で”対抗

» 2005年06月28日 19時06分 公開
[ITmedia]

 ライブドア傘下でホテル宿泊予約サービスを運営するベストリザーブは6月28日、新規に登録した宿泊施設の予約システム利用料を来年1月まで実質的に無料とするキャンペーンを始めると発表した。宿泊予約最大手の楽天トラベルが利用料の値上げを打ち出し、宿泊施設が反発しているのに乗じ、新規施設を拡大する作戦だ。

 キャンペーンは7月1日宿泊分から2006年1月31日宿泊分まで7カ月間。6月の宿泊実績からシステム利用料金額を決め、7月以降の毎月の利用料について、6月分と比べて多かった場合、差額分を無料とする。既存の登録施設にとっては、上限を6月実績分に据え置く仕組みだ。

 キャンペーン開始以降に新規に登録した施設の場合、6月の予約実績がないため、基準金額が0円になる。つまりキャンペーン期間中の利用料金は全額無料になるというわけだ。

 楽天トラベルは9月にシステム利用料を値上げする予定。現行は宿泊料の6%だが、これを最大9%に引き上げる。これに対し旅館やホテルの業界団体が反発し、楽天に対し値上げ撤回を求めている。

 ベストリザーブは2000年4月、楽天トラベルの前身・旅の窓口を日立造船在籍中に立ち上げた小野田純社長が設立。今年2月、ライブドアが完全子会社化した。

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