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ネット利用で睡眠時間減少――情報通信白書

» 2005年06月29日 19時19分 公開
[ITmedia]

 総務省が6月28日に公開した2005年の「情報通信に関する現状報告」(情報通信白書)で、ネットの普及が生活に変化をもたらしていることが浮き彫りになった。多くのユーザーが、ネット利用前よりも睡眠時間やテレビを見る時間などが減ったと答えている。

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 2004年末のインターネット人口は7948万人で、全人口の62.3%。ブロードバンド利用世帯は62%に増えた。

 ネットの効用として最も多く挙がったのが「生活に役だった」。次いで「趣味が広がり、深まった」「知識や能力が向上した」が挙がった。

photo 各項目に対して「あてはまる」と答えたユーザーから「あてはまらない」と答えたユーザーの割合を引いた数値

 ネット利用以前よりも減った生活時間で最も目立ったのは「睡眠時間」。テレビを見る時間や雑誌を読む時間、友人と対面で話す時間も減っている傾向が浮かび上がった。家族や友人との連絡回数は増えていると分かった。

 ネット利用で減った支出のトップは雑誌の購入金額。テレビゲームや音楽CD、新聞への支出も減っている。

photo 各項目に対して「増加した」と答えたユーザーから「減少した」と答えたユーザーの割合を引いた数値

ブログはさらに普及へ 音楽配信は「高すぎる」

 ブログ開設率はネットユーザーの14.9%。個人Webサイトユーザー率(27.1%)とはまだ開きがある。ブログユーザーの約9割がブログは今後も普及すると答えており、約7割が今後も継続利用したいとしている。

photo コミュニケーションツール利用状況の日米韓比較

 ネットユーザーの有料サービスの利用状況は、音楽が7.2%、ゲームが6.7%、動画が4.8%。有料サービスを利用したことがないユーザーも74.3%いた。

 音楽配信サービス利用率は8.9%。利用を検討したことがあると答えたのは36.8%だった。音楽配信への不満点は「価格が高い」がトップ(26.3%)。「コピーや転送の制御が厳しい」(17.1%)が続いた。

 VODサービスのユーザーは1%。利点のトップは「レンタルビデオ店に出向く必要がない」(43.2%)。不満点の筆頭は「利用料金が高い」(48.1%)だった。

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