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Yahoo!とCisco、電子メール認証の統合規格をIETFに提出

» 2005年07月12日 08時15分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Yahoo!とCisco Systemsは、電子メール認証規格「Domain Keys Identified Mail」(DKIM)を業界標準候補としてInternet Engineering Task Force(IETF)に提出する。

 Yahoo!およびCiscoの関係者によれば、DKIMに関する討議は、パリで7月31日から8月5日までの日程で開かれるIETFの会合で行われる。

 DKIMはYahooの「DomainKeys」とCiscoの「Identified Internet Mail」を組み合わせたもの。両社は6月、両技術を組み合わせた規格を、業界に向けて特許料無料でライセンスする意向だと表明していた。

 DKIMでは電子メールプロバイダーがメッセージの出所を確認するための仕組みを提供してスプーフィングに対抗する設計になっている。スパマーはスプーフィングを使って電子メールのヘッダ情報を変え、受信者をだましてそのメッセージが信頼できる既知の相手か、銀行やオンラインストアなど正規の企業から来たものだと思い込ませる。

 Yahoo!とCiscoは、既にDomainKeysを導入済みの組織が円滑にDKIMに移行できるようにとの配慮から、DKIMをできる限りDomainKeysとの互換性を備えた規格として設計していると、Ciscoのジム・フェントン氏は話している。

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