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» 2005年07月15日 15時42分 UPDATE

ITは、いま──ふたり論「自然な出会いだった」――mixiで結婚した2人 (1/2)

共通点ゼロの2人を結婚に導いた“仲人”は、ソーシャルネットワーキングサイト「mixi」だった。

[岡田有花,ITmedia]

 それは自然な出会いだったと、2人は言う。素敵な人と知り合い、惹かれ合い、恋をして、結婚した。自然な成り行きだったと、2人は言う。ネットで出会った人と結婚するなんて、考えたこともなかったけれど。

 ソーシャルネットワーキングサイト(SNS)「mixi」で出会った2人がこの6月、結婚した。

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 東京の雑誌社で働くOLで、舞踏家でもあるユリヤさんと、軽井沢の老人介護士で、ジャズが好きなMottyさん。仕事も趣味も住んでいる場所も、まるで違う2人。mixiじゃなければきっと、出会わなかった2人だ。

 ユリヤさんがmixiを始めたのは昨年3月4日、mixi正式オープンの翌日。職場の男性から、招待メールが届いた。URLをクリックすると、彼のmixi日記の一部が見えた。「もっと読んでみたいというスケベ根性で」登録したという。

 職場では見えない彼の意外な一面が見えた。参加していた他の同僚とも、日記やコメントを通じて親しくなれた。日記で本音を吐き出すのも、気持ちよかった。職場でも家でも1日中mixi――そんな日が続いた。

 Mottyさんがmixiに入ったのは、ユリヤさんの1カ月後、4月5日。親友に「招待状送るから」と電話で誘われた。とりあえず入会し、日記を書き、コミュニティーを作ってみた。翌日には、見知らぬ人からコメントやメールが届き、コミュニティーにもメンバーが入っていた。うれしかった。仕事も忙しかった当時、睡眠時間を削って、mixiにのめりこんだ。

 当時のmixiユーザーは、まだ数千人。「みんなが顔見知りだった」と、ユリヤさんは振り返る。外界から守られた、こぢんまりした温かい空間。知らない人のページにも気軽に訪問できたし、赤の他人の日記にコメントを付けるのも、普通だった。リンクしている友人――「マイミクシィ」(マイミク)――をたどるだけで、誰とでも自然に出会えた。

突然届いた、舞踏家からのメール

 「気になる人がいる」――ある日ユリヤさんは、マイミクの友人に打ち明けた。といっても軽い調子で。友人と2人で、mixiの“いい男”を探す遊びの一環。素敵な人を見つけては、友人と「かっこいいね」と言い合っていた。

 そんないい男の1人がMottyさんだった。軽井沢からネットで情報発信する彼が、素敵に見えた。

 2人がmixiで知り合ったのは4月20日。Mottyさんが部屋の写真を公開した日記に、ユリヤさんが初めてコメントを付けた。Mottyさんが返事すると、ユリヤさんからマイミク登録依頼が来た。「ある日突然、見知らぬ舞踏家さんから、メールが届いた。そんな感覚でした」――Mottyさんは振り返る。

 Mottyさんの返信には、彼の個人サイトのURLが書かれていた。ユリヤさんはそのサイトで、2人の不思議な共通点を見い出す。ユリヤさんが子どものころ持っていた珍しいお守りを、彼も持っていたのだ。

 青銅製の小さな神様と、象牙の動物が入った、赤い木の実。「こんなレアなものを持っている人が他にいるなんて」――運命みたいなものを感じた。そんな気持ちをメールに込めて、Mottyさんに送った。

photo 2人が偶然持っていたお守り(Mottyさんの個人サイトより)

 こうして2人は2〜3日に1度、メールを送りあうようになる。ユリヤさんもMottyさんの博学と面白さにますます惹かれていく。Mottyさんは、気さくな姉御と美しい舞踏家という2面性が同居するユリヤさんに、ひどく惹きつけられていく。

 2人で会うことになるまで、時間はかからなかった。初デートは5月23日。埼玉県の秩父鉱山だった。

廃墟デート

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