コラム
» 2005年07月25日 11時51分 UPDATE

Windows Vistaはどんな「景色」を見せる?

「Windows Vista」は世界で最高の名前ではないかもしれないが、Microsoftがこの新OSでユーザーに見つけて欲しいものを表している。それは――。

[David Coursey,eWEEK]
eWEEK

 Windows Vistaだって? 「Longhorn」が永久に通用する名前のように思えてきた頃に、Microsoftは間抜けなビデオ――わたしにはまだその重要性が分からない――と、この名前を発表した。名前がどんなものかということが、本当に重要なのだろうか?

 「Vista」はわたしがよく使うような言葉ではない。子供の頃、近所の人がVista Cruiseステーションワゴンを持っていた。ここカリフォルニアでは、ほかの州では「見晴らしのいいところ」と言われるような場所を、カリフォルニア運輸局は「ビスタポイント」と呼んでいる。サンディエゴ郡には、7万1000人が住む「Vista」というコミュニティーがある。

 わたしの友人で元IDCのアナリスト、アレックス・スロウスビーは、この名称が発表された直後、わたしのIMにGoogleの検索結果を寄越してきた。少なくとも彼はGoogleで、「Vista Windows(ビスタウィンドウ)」が「デザイン変更のしやすさ」を備えた「より優れたセキュリティと強さ」を提供すると説明されているのを発見したようだ。これらの窓は「掃除が簡単」で、Vista WindowsをWindows Vistaから明らかに区別するものを提供するはずだ。それは「取り外しが容易なこと」だ。

 別のアナリスト――名前は名誉のために伏せておく――は、Windows Vistaという名は、ほとんどの顧客がセキュリティ機能目当てに購入するOSとしてはちょっと弱いと話した。彼は「Windows Machismo」(machismoは「たくましい」の意)や「Windows Dragon」という名前を提案した。ほかの友人は「Windows Titan」という案を出した。もちろん、ほかにも「男らしい」名前が出てきたが、それは割愛させていただく。

 Dictionary.comでちょっと調べたところ、「vista」には次のような意味がある。

  1. a:遠景あるいは眺望。とくに建物や木の間の開けたところから見えるものを言う
    b:そのような眺めが見える並木道や通り

  2. ある範囲の時間、出来事、話題を認識していること。広範な見解。用例「the deep and sweeping vistas these pioneering critics opened up(これら先駆的な批評家が切り開いた深遠で大胆な見解)」(アーサー・C・ダント)

 これらの意味に関して最初にわたしが心を打たれたのは、この新しいOS――2001年に発表され、2004年に出荷を予定していた――について抱いた「遠景」だった。しばらくの間、この遠景はますます遠ざかっているようにしか見えなかった。最近では、Longhornは2006年後半のリリースに間に合わせるために幾つもの機能を失い、それによりこの遠景は固定された。

 Microsoftは少なくとも2つの主要なβ版をリリースする予定だ。8月3日に登場予定のβ1は、主に開発者向けだ。β2は、少なくとも公式にはリリース日は決まっていない。β2は来年初め、つまり正式リリースの半年前くらいにもっと広い範囲(そしてもっと多く)のユーザーに出荷されると思う。

 β1は一般ユーザー向けではない。わたしはMicrosoftが開発者向けに提供したプレリリース版を触ってみたことがある。これは十分に動作するが、機能が不足している。同社によると、β1の目的は、開発者がこの新OSに対応したドライバやアプリケーションの開発を始められるようにすることにあるという。

 β1は主に、開発者向けネットワークのMSDNなど、Microsoftのテクニカルサービス会員に配布される。欲しいと思えば十分に簡単に見つけられるはずだ。

 β2はもっと広い範囲で配布されるだろう。Microsoftは、β2にはわたしが見たプレβやβ1よりもたくさんのユーザー機能が盛り込まれるとしている。β1の機能について多くの意見が出てくるだろうが、β2が登場するまでは、このOSを真に評価することはできない。

 幾つかの新しいセキュリティ機能は既に「Windows Vista」に搭載されているが、それはユーザーが設定すれば見えるものではない。この、機能が目に見えないという点が、たぶんMicrosoftの命名の決め手になったのだろう。煩わしいWindowsのセキュリティのように、ユーザーがどちらかというと忘れたいものにこだわる代わりに、Vistaという名前は、ユーザーがPCを使うたびに見えるものに取り組んでいるのだ。

 ここで言っているのは、メタデータ検索のことだ。これはWindows Vistaシステム上でプログラムやファイルをより的確に見つける方法を提供する。改装されたスタートメニューに幾つかの文字を入力すると、求める項目が現れる。一般的な検索は、システムやネットワークにコンテンツが作成あるいは追加されるたびに自動的に更新される「バーチャルフォルダ」を通じて実行される。

 「Windows Vista」は世界で最高の名前ではないかもしれないが、Microsoftがこの新OSでユーザーに見つけて欲しいものを表している。それは問題の解決策だけではなく、新しいものの見方だ。実際、メタデータにより情報の検索を容易にするシステムは、ユーザーに新しい展望を示す。それがMicrosoftの新OSの目標の重要な部分だ。

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