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楽天トラベル、一定期間手数料値下げ 顧客離れ食い止め

» 2005年07月26日 17時51分 公開
[ITmedia]

 楽天トラベルは7月26日、宿泊施設向けのシステム利用料を値下げする期間限定キャンペーンを始めた。9月1日にスタートする新契約体系での料金値上げに対して宿泊施設の反発が高まっており、契約更新が進んでいないことに配慮した。

 8月10日までに契約更新した施設に対して、2007年3月31日まで、システム利用料を最大1ポイント引き下げる。同社はキャンペーンを「5月の新料金体系発表以来、登録施設や関係団体と話し合ってきた歩み寄りの成果」としている。

 新料金体系では、これまで宿泊料金の6%だったシステム利用料を、利用形態に応じて7%〜9%にアップする。これに対し旅館やホテルの業界団体が反発し、値上げ撤回を求める意見書を提出。団体加盟施設に対して、契約更新を見送るようよびかけていた。一部の団体はライブドア子会社のベストリザーブと提携。加盟施設に楽天からの乗り換えを勧めてきた(関連記事参照)。

 楽天トラベルによると、意見書を提出していた団体の1つ、全日本シティホテル連盟が今回のキャンペーンを評価。加盟施設に対し、自由な判断で契約更新を行うよう通知する予定だという。

 同社の契約更新対象施設は約1万6000軒。このうち7月25日までに更新したのは約9000軒にとどまっている。

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