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PC出荷台数、1Qとしては過去最高――JEITA

» 2005年07月27日 18時42分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 PC出荷が順調に伸びている。電子情報技術産業協会(JEITA)が7月27日に発表した2005年度第1四半期(2005年4月〜6月)の国内PC出荷実績によると、出荷台数は9四半期連続で前年同期を上回った。単価下落は続いているものの、出荷金額も伸びている。

photo 出荷台数の推移

 出荷台数は306万7000台と前年同期比22%増、出荷金額は4021億円と同12%増えた。新たに統計に加わったデルの出荷分が含まれるため成長率は多少上ブレしているものの、デルを除いても堅調に伸びているという。

 景気回復を追い風に、企業向け、家庭向けとも好調だった。企業向けは、個人情報保護法施行を背景に、セキュリティ機能を搭載したモデルが人気。個人向けは、大画面テレビ付き製品が市場に受け入れられるなど、AV機能搭載型が成長をけん引した。

 今期はデスクトップPCの伸びが大きく、伸び率でノートPCを上回った。デスクトップは前年同期比27%増の170万1000台、ノートは同18%増の136万6000台。

photo ノートとデスクトップの比率推移

 1台あたりの単価は前年同期比8%減と下落が続いている。JEITAは、今後も年間5〜6%の単価下落が続くと見ている。

photo 出荷単価の推移

メモリカードは国内一服、海外順調

 SDメモリーカードやコンパクトフラッシュ、USBメモリなど小型メモリ製品を総称した「スモールカード」と、PCカードの2004年度(2004年4月〜2005年3月)の出荷実績も公表した。

 スモールカードの総出荷枚数は1億2191万4000枚(前年度比39%増)、総出荷金額は2165億9100万円(同5%増)。デジカメ需要が一段落した影響で国内向けはマイナス成長だったが、輸出が大幅に伸びた。

 PCカードの出荷は、279万枚(同32%減)、118億3000万円(同25%減)。有線LANカードのPC内蔵化が進むなどして全体では大きく落ち込んだが、無線LANカードは堅調だった。無線LANカードの出荷枚数は同16%増の120万枚、金額は同1%増の53億円。

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