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「悪代官」ゲームファンド 個人投資家から募集

» 2005年08月01日 19時48分 公開
[ITmedia]

 ジャパン・デジタル・コンテンツ信託は8月1日、家庭用ゲームを投資対象とした信託ファンドを個人投資家向けに募集すると発表した。最終利回りは作品の売り上げに応じて変動する仕組みだ。

 投資対象は、グローバル・A・エンタテインメント(GAE)の「悪代官」シリーズ続編。プレイステーション 2向け1作品と、プレイステーション・ポータブル(PSP)向け2作品の予定。開発・宣伝費を合計した総事業予算2億6000万円のうち1億8000万円を個人投資家から募る。

 GAEがソフトの著作権をJDC信託に信託設定し、JDC信託が信託受益権を組み込んだ金銭信託を、ジェット証券を通じて個人投資家から募集する。JDC信託は信託財産総額の数パーセントを信託報酬として受け取る。

 12月から募集を始め、信託契約期間は2006年4月から1年間、募集単位は1口5万円から10万円の予定。3作品の販売収益を投資額の100%まで優先的に分配し、残りはGAEと一定の比率で分ける。一定以上を購入すると、ゲーム内で名前が表示されるなどの特典も予定している。

 JDC信託は5月に信託業務免許を取得した。今後、個人投資家向けの信託ファンドを順次発表していく予定で、現在は映画やアニメなどのコンテンツを対象とした複数のファンドを計画中という。

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