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Blu-ray Discに新しいコピー防止技術

» 2005年08月10日 09時06分 公開
[ITmedia]

 次世代DVD規格「Blu-ray Disc」を推進する業界団体Blu-ray Disc Association(BDA)は8月9日、新しいコンテンツ管理システムの採用を明らかにした。

 このシステムは主に、「Advanced Access Content System(AACS)」、コンテンツ保護を更新するためのBlu-ray独自の強化機能「BD+」、Blu-ray Discを大量複製から守る「ROM Mark」の3つのコンポーネントで構成される。

 BDAによると、AACSは最新鋭のコンテンツ管理システムで、現行DVDで使われている保護機能の何倍も強力。コピー管理も含め、ネットワーク機能やインターネット接続に関連して、公認されたセキュアな方法でコンシューマーの新しい利用モデルを可能にするという。

 AACSに加え、海賊版DVDの大量生産に対抗する措置としてROM Markを採用。ROM MarkはBlu-ray固有の技術で、特に大規模な海賊版の生産を阻止するために設計されている。この技術は、映画や音楽、ゲームなどBD-ROMメディアに収録されるコンテンツに検出できない一意の識別子を埋め込む。これはコンシューマーには見えないが、ライセンスを受けたBD-ROMメーカーに提供される機器でしか扱えない。

 BD+はプログラマブルな強化機能で、コンテンツ企業はこの技術を使って、コピー防止システムへの組織的な攻撃に対抗して破られたコードを動的に更新できる。これによりコンテンツ企業はBlu-rayプレーヤー上でハッキングに対抗でき、しかもBD+は攻撃されたプレーヤーにのみ影響する。

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