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検索広告訴訟の判断めぐりGoogleがGEICOに反論

» 2005年08月19日 08時21分 公開
[ITmedia]

 保険会社のGEICOが米Googleを訴えている裁判で米連邦地裁が示した判断の解釈をめぐり、Googleが8月18日、GEICOの言い分に対する反論を自社のブログに掲載した。裁判所がGoogleの主張を退けたかのような間違った報道が一部で見受けられるが、実際はその逆だと強調している。

 Googleによれば、この訴訟では昨年12月、キーワード検索に関してGoogle側の主張を認める決定が言い渡され、「広告を表示させるためのキーワードとして『GEICO』を利用するのはコンシューマーに混乱を引き起こす」という主張をGEICOは証明できなかったと認定した。今回問題となっている書面は今月出されたもので、担当のブリンケマ判事が12月の決定理由について説明した内容だという。

 同裁判官の決定書では、商標およびキーワードに関するGoogleのポリシーが合法であることが明確に示されているとGoogleは主張。今回混乱を引き起こしているのは、決定書のうちGoogleにとってそれほど重要ではない部分だとしている。具体的には広告テキストの中で「GEICO」を使うことに関するもので、Googleは既に、広告テキストの中で広告主が他社の商標を使うことを禁じるポリシーを導入済みだと述べている。

 今回の決定書でブリンケマ判事は、「テキスト広告で『GEICO』を使った広告は混乱を招くと思う」としながらも、Googleにその責任があるかどうかについては決定を下していないと、Googleは強調している。

 GEICO側は8月8日の発表で、ブリンケマ判事が決定書で「見出しあるいは本文にGEICOの商標を使ったスポンサー付きリンクに関する限り、混乱の可能性があり、従って法律違反に当たることを(GEICOは)立証した」と記していることを理由に、自社の主張が認められたと発表していた。

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