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Dell、AMDの求めに応じてIntel関連文書提出へ

» 2005年09月09日 07時59分 公開
[IDG Japan]
IDG

 AMDがIntelを相手取って起こしている独禁法訴訟をめぐり、DellはAMDの召喚状に異議を申し立てず、Intelからのプロセッサ購入に関する文書提出に応じる方針だ。ケビン・ロリンズ氏、マイケル・デル氏といった幹部の電子メールも保全する。Dellが9月7日に裁判所に提出した書面で明らかにした。

 AMDはNECや英国のPC小売業者Dixons Groupなどにも召喚状を発行しているが、Dellはこれら各社とは異なる姿勢を取り、AMDからの文書請求に対して異議を申し立てなかった。世界最大手のPCベンダーである同社のプロセッサ購入に関する行動は、Intelを相手取ったAMDの独禁法訴訟の鍵を握る要素となる。AMDが近年サーバ市場で成功を収めているにもかかわらず、Dellは再三にわたりAMDのプロセッサ購入要請を退けているからだ。

 Dellは、AMDから召喚状を受け取った30あまりの企業の中の1社だが、この訴訟へのDellの参加には大きな注目が集まりそうだ。Dellは世界PC市場で首位にあり、サーバベンダーとしても世界大手4位に入っているが、同社サイトに掲載されたPCとサーバはいずれもAMDプロセッサを提供していない。

 DellはAMDの請求に従い、バックアップテープとソフトイメージからの電子メールおよび文書復旧に「真摯な姿勢で努める」と、デラウェア地区米連邦地裁に提出した書面で述べている。今後の召喚状に対して異議を唱える権利は保留するとしている。

 NECは7月、この召喚状に対して複数の異議申し立てを提出、召喚状の文言はあいまいで、該当文書を入手・保全するプロセスには経費が掛かることなどを主張している。Dixonsは声明の中で、Intelが自社の購入パターンに関して影響力を振るったことはないと強く否定した。

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