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IBM、教員に転職する社員を支援

» 2005年09月17日 08時04分 公開
[ITmedia]

 米IBMは9月16日、IBMを辞めた従業員が教員になるのを支援する「Transition to Teaching」プログラムを発表した。数学と科学の深刻な教員不足に対応する目的で、同社出身者の頭脳と経験を生かしてもらう狙い。

 プログラムはまず米国各地のIBM従業員最大100人を対象に試験的に導入。成果が出ればその後規模を拡大し、他社にも対象を広げる。

 参加者はIBM在籍中からオンラインやオフラインのコースを受講でき、資格取得のための教育実習も3カ月まで認められる。教育実習やコース受講中は授業料および奨励金として最大1万5000ドルをIBMから支給する。

 米労働省によれば、科学、工学、技術的なトレーニングを必要とする仕事の数は2008年までに51%増える見通しで、現在の若者がこうした職に就くためには、2008〜2009年までに数学と科学の教員が新たに26万人必要になる。

 「経験豊富な当社の従業員の多くは数学と科学の経歴を持っており、IBMを辞めても貢献は続けたいという意思を表明している。そのスキルをIBMから教室に移転してもらうのは自然な流れだ」(IBM International Foundationのスタンリー・リトウ氏)と同社は説明している。

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