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全国のIT導入事例を可視化する分析システム、早大などが開発

» 2005年09月21日 20時57分 公開
[ITmedia]

 早稲田大学 大学院理工学研究科 村岡洋一教授研究室と早稲田情報技術研究所は9月21日、Web上に掲載された全国のIT導入事例を一覧化し、分析のために可視化する技術を開発したと発表した。成果はWebサイトで公開した。

 ロボット検索とWeb巡回技術、事例情報収集技術、適切なキーワードを取得する技術と、収集した情報を2次元上に可視化する技術などを組み合わせた。データは企業規模や業種別、目的別などでカテゴライズし、傾向をグラフにして表す。例えばXMLがどの業種でいつごろから広まったのか、などの分析が可能で、企業がIT投資を判断する際に役立つとしている。

 同日時点で2721件の事例を集めた。事例数はロボットの収集により毎週増えていくといい、「日本最大級のIT導入事例データサイト」だとしている。

 システムの研究開発は、独立行政法人・情報処理振興事業協会(IPA)の2004年度第2回未踏ソフトウェア創造事業に採択された。早稲田情報技術研究所は、早大の出資で設立されたベンチャー。

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