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1波長あたり80Gbpsの光通信、関電が成功

» 2005年10月26日 21時48分 公開
[ITmedia]

 関西電力は10月26日、1波長あたり80Gbpsの光波長多重通信に成功したと発表した。116キロの区間に敷設した1本の光ファイバーで、80Gbps×16波長、毎秒1.28テラビットでの光通信に成功した。屋外で運用中の長距離光ファイバー網で、同クラスの高速通信に成功したのは世界初という。

 送電鉄塔の最上部に敷設している光ファイバー設備「OPGW」を利用した。気象条件や温度による光信号の減衰を防ぐため、光ファイバーの特性の変化をリアルタイムに検出し、受信側の装置を制御する可変分散制御装置を開発。光信号の劣化を防ぐ「分散補償ファイバー」を活用して光信号を増幅し、60キロ以上の通信を可能にした。

 電力設備のリアルタイム監視や、子会社のケイ・オプティコムなどを通じた一般ユーザー向けサービスなどへの活用を視野に入れ、実用化を目指して実証実験を進める。

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