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「ムシキング特許を侵害」セガ、タイトー製品の販売中止求め仮処分申請

» 2005年11月04日 18時45分 公開
[ITmedia]

 セガは11月4日、タイトーの業務用ゲーム機「ダイノキングバトル CARD GAME」が、セガの業務用ゲーム機「甲虫王者ムシキング」に関する特許を侵害しているとして、ダイノキングバトルの製造販売中止を求める仮処分を東京地裁に申し立てたと発表した。

 セガ特許(第3712122号)は2002年8月に出願され、2004年3月に公開された(特開2004-65571)。要約によると「ジャンケンゲームをより面白くする」発明。「プレイヤーキャラクターがパーで対戦相手に勝つとより多くのダメージを与えることができる」など、相手との駆け引きを通じてゲームをより面白くすることができる、という。

 ムシキングは、カブトムシやクワガタムシなどの甲虫が描かれたカードを使って甲虫同士を戦わせて遊ぶ。2003年1月の発売から小学生を中心に大ヒットとなり、7月末時点で累計1万3200台、カード2億3000万枚を出荷した。

 タイトーの「ダイノキングバトル CARDGAME」は、恐竜のカードとジャンケンのボタンを使って恐竜同士を戦わせるゲームで、今秋から導入した。タイトーによると開発したのは韓国のソフトメーカーD-Gateで、「DinoKing」として同国内で今年6月に発売した。タイトーは2002年から「ダイノキング」シリーズを展開しており、コンセプトが合致したため国内向けにローカライズし、カードを新たに作成した上で市場投入したという。

 タイトーは「セガの申し立ての原因となるような事実はないと認識しており、審尋で正当性を主張したい」とコメントしている。

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