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ブログや実店舗がECの入り口に――ネットプライス

» 2005年11月14日 19時18分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 共同購入「ギャザリング」の仕組みを使ったECを展開するネットプライスは、ブログを使ったアフィリエイト事業に注力する。実店舗を持つ企業とも提携し、集客手段を多様化していく。

photo 「“売り場”を広げたい」と佐藤輝英社長

 「ブログはギャザリングと相性がいい」と同社の佐藤輝英社長は指摘する。ギャザリングは、同じものを購入したいユーザーが多いほど安くなる仕組み。ブログで商品に関する情報を発信してもらい、一緒に購入するユーザーを集めてもらえれば、ユーザーは安価に商品を購入でき、同社の売上げも上がるというわけだ。ブログ企業と連携し、アフィリエイトを使いやすくする新サービスを近いうちに始める予定だ。

 実店舗との提携も進めてユーザーを増やす。定額制の複合型レジャー施設「JJ CLUB 100」を展開するネクストジャパンと折半出資で、新会社「アミューズボックス」を11月18日に設立。ネクストの600万ユーザー向けに、ECを展開する。

 カード会社との連携も深めていく考え。「決済にカードを利用するユーザーが増えている上、カード会社は優良顧客をかかえている」(佐藤社長)。同社はGE Moneyと共同で設立した新会社を通じてクレジットカード事業を展開中。11月14日には、100%子会社・ネットプライスファイナンスが、オリックス・クレジットと提携してローン事業を行うと発表した。

 まず、オリックス・クレジットのカードローンの申し込みを、ネットプライスの提携媒体からできるようにする。来春には、ネットプライスユーザー向けに、PCや携帯電話を活用したサービスを始める計画だ。

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