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MS、Google Base対抗の「Fremont」を開発

» 2005年11月30日 17時01分 公開
[Ben Charny,eWEEK]
eWEEK

 米Microsoftがコードネームで「Fremont」と呼ばれるオンラインマーケットプレースを準備していることを明らかにした。これは、ライバルのGoogleが数週間前に立ち上げた同様の機能に対抗したもののようだ。

 Fremontは、人々が「ソファ売ります」「通勤用の車を探しています」などの案内広告を出せる無料サービスだ。

 Microsoftはそれぞれの案内広告をインデックス化して、それを同社のインターネット検索エンジンの検索結果に追加する計画だ。

 同社は、Fremontの掲示と地域の地図を組み合わせて、同社の新しいインターネットポータルLive.comで提供するという。

 Fremontやそれと似た既存サービスは主にオンラインマーケットプレースとして構築されているが、もっと幅広い目的にも利用される。

 こうしたWebサイトは、インターネット上で知名度のない個人や企業でも、ネットコミュニティーにもっと目を留めてもらえる方法となっている。

 これは企業や個人にとって、拡大を続けるオンライン商取引に参加するということを意味する。インターネット検索エンジンから見た場合、こうしたサービスを提供すると、広告枠を販売できるWebページが増えることになる。

 Fremontの一端をfremont.live.comで垣間見ることができるが、Microsoftは11月29日に、このサービス自体は、当面一部のMicrosoft社員のみに開放すると語っていた。

 同社は最初の公開テストを今月中に計画しているという。

 Fremontが登場する数週間前に、インターネット検索大手のGoogleは独自の案内広告サービス「Google Base」を開始した(11月16日の記事参照)。Google BaseもFremontも、同じような特徴がたくさんある。

 GoogleとMicrosoftはネットの有名人クレイグ・ニューマーク氏を手本にしている。ニューマーク氏のCraigslistは、Webで知名度がない人々向けの取引の場を最初に設けたサイトの1つ。

 非常に競争が激しいインターネット検索市場の性質を考えると、ナンバー2検索エンジンのYahoo!も同様の動きに出る可能性が高い。

 Fremontの計画については初め、WebサイトTechcrunchが報じた。

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