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BlackBerryめぐる特許訴訟でRIMがまた一敗

» 2005年12月01日 08時43分 公開
[ITmedia]

 携帯機器BlackBerryのメーカー、Research In Motion(RIM)がNTPと争っている特許訴訟で、米バージニア州東部地区連邦地裁は11月30日、両社の間の和解合意を無効とする判断を下した。

 RIMの発表によれば、同地裁は今年3月に両社の間で交わされた和解条件について、強制力はないと判断した。また、RIMでは米特許商標庁がNTP特許の再審査で最終的な結論を出すまでの間、訴訟の進行を停止することも求めていたが、この請求も退けられた。これを受けて、今後同地裁で訴訟が進められることになった。

 RIMは、先に米巡回区連邦控訴裁が言い渡した判決を不服として米連邦最高裁に上訴する方針だが、連邦地裁で継続される差し戻し審では、NTPが改めて、米国内でのBlackBerry提供と利用、販売、製造、輸入禁止をRIMに言い渡すよう、裁判所に請求する見通し。

 RIMでは禁止命令が言い渡された場合に備え、米国でBlackBerryサービスを継続するためのソフト上の回避策を準備中だと説明。もしもそのような回避策が必要になった場合は詳しい情報を公開するとしている。

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