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» 2005年12月05日 16時25分 UPDATE

カノープス、Thomsonが子会社化へ

仏Thomsonがカノープスを128億円で買収する。カノープスの映像編集技術をプロ用映像機器事業に活用する。カノープスのコンシューマー製品は「今後も開発・販売は続けるが、差別化できない製品はどうするか検討する」という。

[ITmedia]

 仏Thomsonは12月5日、東証2部上場のカノープスを子会社化すると発表した。株式公開買い付け(TOB)などでカノープスの約78%を取得する計画。取得総額は約128億円。カノープスが持つ映像編集技術などを、Thomsonの業務用映像機器事業に活用する。

 都内で会見したカノープスの山田広司会長は、TVチューナーカードなどのコンシューマー製品は今後も開発・販売を続けるとしつつ「価格競争に陥って他社と差別化できない製品についてはどうするか、これから検討を始める」とした。

photo カノープスの山田会長(右)とThomsonのバレンティン氏

 Thomson日本法人の子会社を通じ、山田会長らから相対で発行済み株式総数の33.3%を取得。さらに12月6日から1月16日までの予定でTOBを行い、1株当たり14万8000円での買い付けでカノープスの77.87%以上を取得する計画だ。

 最終的には100%子会社化を目指し、カノープスは上場廃止とする方針。「山田会長の経営力も企業価値の一部」(Thomson・grass valley事業プレジデントのマーク・バレンティン氏)として山田会長は引き続き経営陣にとどまる。

 Thomsonは、放送局や映画制作向け映像機器事業「grass valley」を成長の柱に据えており、放送関連機器製造では世界2位。カノープスが得意なローエンド向けデスクトップ型ノンリニア編集機をラインアップに取り込み、2年間でビデオ編集機の売り上げ倍増を目指す。

 カノープスの主力となっているノンリニア編集機など業務用機器は海外売り上げが国内を上回っており、Thomsonと組むことで海外事業を拡大する。「特にハイエンド市場向け販売チャネルを持っていないため、大きなシナジーが見込める」(山田会長)と判断した。

 カノープスの2005年8月中間期連結決算は、売上高が32億5800万円(前年同期比20.5%減)、純利益が6億800万円(前年同期は1億7300万円の赤字)。2006年2月期通期の業績予想は、売上高が72億円、経常利益が3億円、純利益が7億3000万円。

 東京株式市場で、カノープスの12月5日終値は前日比3000円高(+2.33%)の13万2000円だった。

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