Intelは当初、この動きに対し、ItaniumにIA-32 ELを追加するという形で対抗したが、結局、2004年にXeonおよびPentiumプロセッサに64ビット機能を追加することになった。
IntelとAMDが投入した64ビット版x86プロセッサが広範に普及したこともあり、Itaniumの役割は、ハイエンドのコンピューティング分野やRISCシステムの置き換えを狙うことに変更された。
カリフォルニア州パロアルトを本社とするHPは、Itaniumにとって最大の支持企業である。
HPは現在、自社のすべてのハイエンドシステムをItaniumチップで統一する作業を進めている。また同社は2004年、Itaniumの販売促進に向けて30億ドルを新たに投資すると発表した。
Silicon Graphics、NEC Solutions America、Unisysといった中堅どころのシステムメーカー各社は、ハイエンドコンピューティング市場で勢力を拡大する手段としてItaniumを採用している。
これらのベンダーを含むハードウェアメーカー各社は昨年秋、MicrosoftやSAPなどのソフトウェアベンダー数社とともに、Itaniumチップの支持拡大を目的としたItanium Solutions Allianceを設立した。同グループは今月、Itaniumプラットフォームで利用可能な各種のアプリケーションやソリューションを記載したカタログをリリースした。
しかしHPを除く大手OEMの多くは、Itaniumサーバの提供を中止することを決めた。テキサス州ラウンドロックに本社を置くDellは昨年9月、Itanium搭載サーバの販売を中止した。
Intelは昨年10月、品質上の問題のためにMontecitoのリリースを今年半ばまで延期すると発表した。同チップは当初、昨年末にリリースされる予定だった。
一方、ハイエンドプロセッサ分野でIntelと競合するIBMとSun Microsystemsは、それぞれ新製品を推進している。カリフォルニア州サンタクララに本拠を構えるSunは、「UltraSPARC T1」チップを発表した。このプロセッサは最大8個のコアを搭載し、優れた省電力機能を備える。
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