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» 2006年01月25日 00時23分 UPDATE

「身売りしない」「社名変えない」――ライブドア、新体制で会見

ライブドアの新首脳陣が会見で謝罪した。新生ライブドアとして復活を目指すが、具体的な再建策は見えない。

[岡田有花,ITmedia]

 経営陣を交代したライブドアは1月24日、会見を開いた。新たに執行役員社長に就任したソフト子会社・弥生社長の平松庚三氏(60)と代表取締役に就任した熊谷史人氏(28)は、「関係者をお騒がせし、ご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪。平松社長は「1日も早く信頼を回復したい」と話した。会社の身売りや社名変更は「現時点では考えていない」(熊谷代表取締役)としている。

photo 熊谷代表取締役(左)と平松社長

 代表権は熊谷氏が持ち、平松社長は執行役員として取締役には就かない変則的な形の人事。業務の執行は平松社長がとり仕切り、熊谷氏が監視する。平松社長は「これまで堀江社長という強力な4番バッターが大きな力を発揮してきたが、結果的にそこに問題があったのではと感じている」と、2頭体制の狙いを語った。

 平松社長を選んだ理由を熊谷氏は「これまでのライブドアには経験が足りず、皆さんの気持ちを理解できない部分があった。周囲と和やかに接することができ、ふさわしいと判断した」と話した。平松社長は「私にとってもライブドアにとっても大変大きなチャレンジ」とし、コンプライアンスを重視して成長していきたいとしている。

 平松社長に代表権を持たせる案もあったが、それには株主総会を開いて平松社長を取締役にせねばならず、時間がかかり過ぎると判断。現時点で同社の常勤取締役は熊谷氏1人なため、代表権を持つことになったという。

 同社は同日、組織変更も発表した。社長の下に新たに経営委員会を設置し、その下に9つの事業部を配置した。経営委員会は「経営会議のようなもの」(平松社長)だが、具体的な役割はまだ決まっていないという。

 熊谷氏は「新体制で今後同じようなことが起きないよう、コンプライアンスを重視していきたい」と話す。熊谷氏自身の事件への関与も一部で指摘されているが、「現在捜査中のため」とコメントを控えた。記者が「違法行為があったと認識しているか」と迫ると「違法行為と疑わしいところはあったと認識している」と述べた。

 堀江貴文前社長は、本人の意思で社長と代表取締役を辞任したというが、取締役にはとどまっている。同社は弁護士を介して堀江元社長と連絡を取っているが、堀江前社長が取締役を辞任する意思があるかどうか、まだ確認できていないとしている。

photo 謝罪するライブドア首脳陣

 会見の一問一答は以下の通り。

――ポータルへの広告出稿を控えるなど、業務への影響が出始めていると聞く。経営はどう立て直すつもりか

平松社長 (捜査が入った)一週間前から、何件か(広告出稿の中止などの)報告を受けている。まずは早急にノーマルオペレーションに戻したい。私は昨晩社長就任が決まったばかりなので、(経営建て直しの)具体策については、もう少し時間をいただきたい。

 執行役員は大変優秀な人材で、質の高いサービスと商品を持っている。崩れかけたチームを立て直すことで、今の逆風を少しでも新しい形に持っていきたい。

――身売りや、事業の切り売りはあるのか

熊谷氏 資金繰りも安定しており、現時点では身売りは考えていない。

――社名は変更するのか

熊谷氏 現時点では考えていない。この名前で大きく成長したい。

――新生ライブドアも時価総額世界一を目指すのか

熊谷氏 株主価値の最大化は図っていきたい。ただし、ルールの範囲内で成長していく。

平松社長 新しいチームで会社の成長を加速するのが私の役割だが、ガバナンスやコンプライアンスを順守し、その上での成長を目指したい。

――社員の動揺はどの程度か。退職の意思を示す社員は多いのか

熊谷氏 4人の幹部が逮捕され、それ相応の動揺がある。辞めたいという社員もいるが、もう一度新しいライブドアを作ろうという社員もいる。

――平松社長と熊谷取締役は、事件に関与していないと断言できるか

平松社長 弥生は2004年12月にライブドアグループ入りした。現在問題になっていることはすべてそれ以前の話だ。

熊谷氏 事件には関与していないと明言したいのはやまやまだが、現在捜査中のため、返答は控えたい。

――堀江元社長などの有罪が確定した場合、刑期終了後などに再び取締役として迎えるつもりはあるか

熊谷氏 そのつもりはない。

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