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ライブドア問題の影響は「一時的」──孫社長

» 2006年02月10日 21時00分 公開
[ITmedia]

 ソフトバンクの孫正義社長は、2月10日の同社決算発表会で、ライブドア問題がIT業界に与える影響は「一時的であり、事件でネット業界が萎縮するのは問題。世界的な競争に向けひるむことなく頑張っていかなければ」と話した。

 ライブドア問題については「報道が事実なら残念だ。こうした間違いは二度と繰り返されてはならず、証券取引法のグレーゾーンなどをできるだけ厳正かつ分かりやすくしていかなければならないだろう」と指摘した。

 ライブドア問題をきっかけにIT企業に対しマーケットの目が厳しくなっているが、「過去、ネットバブルとその崩壊もあったが、投資家の気持ちは別として、一貫して10年間、ネットユーザーが増え続けていたことは忘れてはいけない。ネットバブル崩壊は最大の投資チャンスだと公言してきたし、株価が今下がっているなら絶好の買い場だろう」と話した。

 ライブドア傘下の企業がグループを離脱する動きを見せているが、孫社長は「ポータルや金融などは既にグループにある。ソフトバンクが必要としているものは特段見当たらない」と述べ、支援や買収は「何も検討していない」とした。

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