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» 2006年02月16日 19時45分 UPDATE

楽天が最終黒字に転換、経常益は2.3倍に ECが順調

楽天の前期決算は大幅な増収増益を達成。EC事業が順調に成長しているほか、証券事業が大幅に拡大した。新規参入したプロ野球も黒字化を達成し、「楽天の経営力をアピールできた」。

[ITmedia]

 楽天が2月16日発表した2005年12月期連結決算は、純利益が194億4900万円となり、前期の約143億円の赤字から黒字転換した。売上高は2.8倍、営業利益と経常利益は2.3倍に伸びた。EC事業が順調に成長しているほか、株取引の活発化で証券事業が大幅に拡大。楽天KC(旧国内信販)の連結化も寄与した。

photo 三木谷浩史社長
- 2005年12月期(カッコ内は前期比)
売上高 1297億7500万円(184.8%増)
営業利益 348億8500万円(131.6%増)
経常利益 358億2600万円(131.5%増)
純利益 194億4900万円(前期は赤字)

 主力のEC事業は売上高350.6億円(前期比63.5%増)、経常益124億円(同72.0%増)と順調に拡大。買収したアフィリエイト広告大手の米LinkShare分を含めると、三木谷浩史社長が目標として掲げてきたグループ流通総額1兆円の達成も射程圏内に入ってきた。

 証券事業は売上高265億円(同101.6%増)、経常利益130.2億円(162.5%増)と大幅に成長した。株高に伴う売買高の増加から、特に10〜12月期は急拡大。楽天会員からの顧客誘導も順調で、口座数の伸びは業界トップだとしている。楽天KC分のクレジット・ペイメント事業は売上高471.3億円、経常益66.2億円と好決算に貢献した。

 新規参入初年度となったプロ野球事業は、売上高73億円に対し、営業益で1億円、経常益で2億円の黒字化を達成。当初予想は9億円の営業赤字だった。スポンサー収入や好調なチケット販売、スタジアム工事費などの償却負担が軽かったため。三木谷社長は「楽天の経営力を十分アピールできた。うれしい誤算だった」と胸を張る。ただ、今期以降は償却負担が増すため、「しばらく黒字化は難しい」(同社)という。

 ライブドアへの支援や買収の可能性については「この立場からの発言は不適切と思うので差し控えたい」としてコメントしなかった。TBSとの協議については「真摯(しんし)に話し合いを進めるのが第一。その先は何も決まっていない」と述べるにとどまった。

photo 「一致団結」「大義名分」「品性高潔」といった四文字熟語をグループのブランドコンセプトとして設定したという

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