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» 2006年02月21日 17時28分 UPDATE

RFIDがコンテンツ不況の武器に? TSUTAYAで実証実験

RFIDを活用したリコメンドシステムの実証実験が行われた。RFIDは、低迷する書籍やCD販売のテコ入れにつながると、業界は期待する。

[岡田有花,ITmedia]

 RFIDを活用した情報サービスの実証実験が「TSUTAYA新橋店」(東京都港区)で行われた。DVDやコミックなどにICタグを取り付け、専用端末で詳細情報を取得するシステムや、RFIDを活用したCDの予約システムなどを構築し、実用性を検証した。

 日本レコード協会と、出版流通関連の業界団体・日本出版インフラセンターが経済産業省の委託を受けて実施した。日本出版インフラセンター広報担当の講談社の永井祥一氏は「出版業界もレコード業界も厳しい状態。新しい取り組みを行うことで、業界の垣根を越えたメディアコンテンツ振興につなげたい」と狙いを語った。

 実験では、RFIDリーダーを内蔵した台にコミックを置くと、コミックの詳細情報に加え、関連するDVDの情報も画面に表示するシステムや、RFIDリーダー内蔵の本棚からDVDを取り出すと、関連する書籍のありかを画面上に表示するシステムなど、メディアをまたがったリコメンドシステムを構築・運用した。

ALT RFIDリーダーを埋め込んだ台にICタグ付きコミックを置くと、詳細情報を表示する。内容の一部を確認したり、関連DVDの試聴もできる
ALT RFIDリーダー付き本棚からDVDを取り出すと、ディスプレイに関連書籍などのありかを表示する

 RFIDリーダーを埋め込んだ「電波ポスター」を使い、CDを手軽に予約できるシステムも実験した。電波ポスターに希望のCDのジャケットを近づけると、ジャケットのICタグをポスターが検知。その後、ユーザーのIDカードをポスターにかざせば、ユーザーの携帯電話にCD予約用のURLが送られてくる仕組みだ。

ALT 電波ポスターにRFID付きCDの見本をかざしている様子

 携帯電話を使った実験も行った。商品に添付したICタグにURL情報を格納しておき、リーダーで読み取って赤外線通信やBluetoothで携帯電話に送信する。携帯からURLにアクセスすれば、商品の詳細情報を得られる。

ALT コミックのICタグに格納したURL情報を、携帯電話に取り付けたUHF帯通信アタッチメントで読み取り、赤外線通信で携帯電話に送信して詳細情報を取得する実験
ALT 可視光通信対応の専用アタッチメント付きM1000で、可視光からコミックに関するURL情報を受け取る(左)。Bluetooth対応のペン型RFIDリーダーでDVDボックスのICタグ情報を読み取り、Bluetooth経由でM1000に送信する

 TSUTAYAでの実験は21日まで。同様な実験は「新星堂テラスクエア宇都宮店」(栃木県宇都宮市)でも2月に行われたほか、「ブックハウス神保町」(東京都千代田区)でも2月23日から行われる。

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